Fedora 27 にアップデートした頃からだったか、マウスの動きがぴゅんぴゅん速くなってしまい年寄りには結構厳しい状態に...仕方ない、xset m でチョチョイと、、、あれ?遅くならない????
と、その後忙しさにかまけて調べず我慢してそのまま使っていたが、最近会社 PC を X1 Carbon 6th にして Fedora 28 を入れていて良い機会なのでこれを直すことに。
最近の Fedora は Wayland がデフォルトのようだが、私は未だに自分の .xinitrc を設定して startx から起動するって流れで Xorg から抜けきれない老人である。しかし Xorg でも libinput というナウな入力デバイスのドライバが主流のようで、Fedora 28 でも /usr/share/X11/xorg.conf.d/40-libinput.conf にデフォルト設定として定義されている。
この libinput だが、アクセラレーションのモードとして adaptive と flat があり、adaptive の場合 xset m が効かないらしい。このモードは libinput コマンドの list-devices オプションで確認できる。adaptive がデフォルトとのこと。
$ sudo libinput list-devices
:
Device: TPPS/2 Elan TrackPoint
Kernel: /dev/input/event15
Group: 10
:
Accel profiles: flat *adaptive
Rotation: n/a
xset が効かないとなるとどうやって,,, ということでググって xinput でやるべしということがわかった。まず、マウスのデバイス名の確認。
$ xinput --list --short
⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)]
⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ Synaptics TM3288-011 id=12 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ TPPS/2 Elan TrackPoint id=13 [slave pointer (2)]
⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)]
↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)]
X1 Carbon の赤ポチは「TPPS/2 Elan TrackPoint」という名前のようで、この設定情報を見てみる。
$ xinput --list-props "TPPS/2 Elan TrackPoint"
Device 'TPPS/2 Elan TrackPoint':
Device Enabled (146): 1
:
libinput Accel Speed (301): 0.000000
:
この「
libinput Accel Speed」を -0.5 くらいに修正してみる。
$ xinput --set-prop "TPPS/2 Elan TrackPoint" "libinput Accel Speed" -0.5
おぉ、遅くなったぞ。良かった。これを .xinitrc に書いておこう。